PROFILE

ヌリッティアンジャリ舞踊団

ヌリッティアンジャリ舞踊団は、インド政府より招聘されたバラタナティヤム舞踊家兼講師ギャネンドラ・バジパイ氏門下生と、南インドの古典舞踊バラタナティヤム愛好者により、2009年5月に結成されました。

《ヌリッティア=踊り+アンジャリ=祈り》という語からなる当舞踊団は、日本人とインド人が共に踊ることで、「舞踊には国境も言語の壁もない」というメッセージを発信すべく、多くの舞台で古典舞踊の世界を披露し続けています。

また最近では、同じく南インドの民俗舞踊、タッパアッタム(太鼓舞踊)やクンミ(フォークダンス)などの習得にも力を入れ、ジャンルを越えて舞踊団の活動の場を更に広げています。

MEMBER

黒川 妙子

1980年以降、ヴァサンタマラ印度舞踊研究所のシャクティ師、グル・ダクシュナムルティ師、ギャネンドラ・バジパイ師よりバラタナティヤムの指導を受け、舞踊団の一員として日本各地、英国、フランス、オーストラリア、中国、インドなどで公演。2000年、大阪大学で《南インド・タミルナードゥ州・ダリットの太鼓文化「タップ」研究》にて博士号取得。財団法人ユネスコ・アジア文化センターで14年間勤務した後、国際識字文化センターの事務局長として活動。アジア文化交流事業を行うディンディガル・ベル社にて出版・芸能イベント企画などにも携わる。インドをはじめとする民俗舞踊の研究、タッパアッタム太鼓舞踊の日本での普及につとめている。

武藤 透子

金融機関勤務の多忙なスケジュールの中、ギャネンドラ・バジパイ氏の下で厳しい訓練を重ねた後、バラタナティヤムへの敬意と熱意を失わず日々練習に取り組む。舞踊団では新たにタッパアッタム太鼓舞踊も習得し、技術的なアプローチで新しいアイデアをもたらすことに貢献。マンドリン演奏で培った音楽的センスと抜群のリズム感を舞踊にも活かし、常に完璧さを追求しようとする真摯な姿勢が踊りの中に伺える。

窪田 汐里

幼少の頃より踊ることが好きで、クラシックバレエ、モダンダンス、バリ舞踊等に親しむ。またインド文化にも興味を抱き、タミルナードゥ州のシャクティ舞踊団の活動に共感、タッパアッタム太鼓舞踊への憧れから、2011年に黒川妙子を通じてヌリティアンジャリ舞踊団に参加した。さらに料理教室を主宰するなど、ダンスと同様食にも情熱を注ぐ。「ダンスも料理もリズム感が大事!」をモットーに活動中。

森川 邦子

かねてよりタミル文化に熱い関心を寄せていたが、2013年にヌリッティアンジャリ舞踊団に参加。締切り仕事に追われながらも、長年在籍するマレーシア舞踊団ムカールブダヤでの活動やボディコンバットのクラスもこなす。また太極拳、空手、キックボクシングなどの格闘技経験を活かし、太鼓を叩きながらの激しい踊りにも意欲的。「舞踊団との素敵な出逢いに感謝」しながら、持ち前の明るい性格と旺盛なチャレンジ精神で舞踊団に新しい風を吹き込んでいる。

フレンズ (賛助団員)

東京楽竹団所属・クーリヤッタム演者の入野智江さんと岩田豊美さん、南インド・ケーララ州のモヒニヤッタム舞踊家の岡埜桂子さん、馬喰町バンドで活躍中の遊鼓奏者ハブヒロシさん、インド料理マサラワーラーのシェフでシタール奏者の鹿島信治さん。ご自身の諸活動で多忙のなか、少人数のヌリッティアンジャリ舞踊団の舞台を支えてくださっている、力強く頼もしいフレンズ・メンバーの方々です。

サンディア (名誉団員)

ナタラージャ舞踊学校創立者で優秀な指導者ヴィドゥシ・シーマ・バグワット氏の下、カラクシェトラ流バラタナティヤムの訓練を積み、デビュー舞台のアランゲトラムでは、芸術を愛する大勢の観客を魅了した。その後バンガロール大学で舞踊学の修士号を取得。来日時はタンジャヴール流のギャネンドラ・バジパイ氏の指導を受け更に技術を磨き、国内の様々な舞台に出演。さらに舞踊団設立メンバーとして豊富な経験とアイデアを投入し、パフォーマンス向上に貢献した。現在はインド在住。

鈴木 朝子 (名誉団員)

スポーツ愛好一家に生まれる。優れた身体能力を駆使し習得困難なバラタナティヤムのニュアンスを巧みにとらえる。ボランティアの仕事で訪印した際に同国とその文化のとりこに。2007年ギャネンドラ・バジパイ氏の門下生となり訓練を受けつつ、東京近郊で開催される様々な舞台にも出演するようになる。バラタナティヤムに熱心に取り組む踊り手として、舞踊団の主力メンバーとして活躍した。

平本 千夜子 (名誉団員)

2009年10月、タミル・フォークダンスのワークショップに参加し、シスター・チャンドラとシャクティ舞踊団の活動に感銘を受ける。これを機に、翌年よりヌリッティアンジャリ舞踊団に参加。舞台ではクンミおよびタッパアッタムを踊る。また北インド古典舞踊カタック(ラクナウ派)の踊り手としても、中島さち氏・森脇和代氏の指導を受けながら活動している。本サイトに数々の写真を提供している。

REPERTOIRE

南インド・タミル民俗舞踊

タッパアッタム|Thappattam
タップゥと呼ばれる太鼓にタミル語で舞踊を意味するアッタムが結びついた「太鼓舞踊」です。タップゥは元来ダリットと呼ばれる人々のアイデンティティを示す重要な太鼓でしたが、今では広く愛され、タッパアッタムもあらゆる場面で演奏される人気の民俗舞踊となりました。タミルナードゥ州を代表する民俗舞踊で、パライアッタムとも呼ばれます。
クンミ|Kummi
タミルナードゥ州の民俗舞踊で、女性たちによって円になって踊るのが特徴です。手を打ち鳴らしながらかがみ、そして起きあがってを繰り返し、皆で一緒になって日々の労働の疲れを癒し心をあわせて楽しみます。各自がどんな違いをもっていても、ひとつの円となって踊ることで一体になることを実感できる、エネルギッシュな踊りです。
オイラッタム|Oilattam
同じくタミルナードゥ州の民俗舞踊で、オイラッタムは「美しい舞踊」という意味です。元々は男性によって踊られていましたが、近年女性も踊るようになりました。当舞踊団では美しい布を手に軽快にステップを踏みます。
シャクティ舞踊団について
タミルナードゥ州ディンディガル市に本拠地として活動する舞踊団「シャクティ」は、タッパアッタムほか多くの舞踊や歌、寸劇の上演を通じて、女性のための社会運動を行ない各地に大きな影響を与えています。シスター・チャンドラに率いられたシャクティは、女性でこのタッパアッタムを演奏する先駆的存在です。ヌリッティアンジャリのメンバー黒川妙子は、このタップゥ(パライ)文化の研究のため1999年からシャクティと親交があり、また所属するICLC国際識字文化センターも、手漉き紙づくりの指導やインド農村こどもキャンプなどに長年協力しています。このためシャクティが2009年に来日の際、ヌリッティアンジャリ創立メンバー全員がシスター・チャンドラの指導を受けました。

古典舞踊バラタナティヤム

プシュパンジャリ|Pushpanjali
プシュパンジャリとはサンスクリット語で「プシュパム=花+アンジャリ=祈り」の意味で、献花の様子を表す言葉です。バラタナティヤムの公演では、ヒンドゥー教の神々や師へ祈りを捧げ、またお客様を歓迎する踊りとして、舞台の一番最初に行われる演目です。
シャブダム|Shabdam
シャブダムとは「言葉」という意味で、神への祈りや恋愛を題材にした詩を、バラタナティヤムの音楽に乗せて踊る演目です。純粋な技を見せるヌリッタと、演技・表現のアビナヤの二つの要素を併せ持ち、七拍のリズムが特徴的です。
ボーシャンボー|Bho Shambho
ヒンドゥー教三大神の一、シヴァ神を讃える音楽と踊りです。この演目で踊り手たちは、別名踊りの王ナタラージャとも呼ばれるシヴァ神を敬い、その様々な特質を表現します。
歓喜のリズム|Rhythm in Joy
リズム・イン・ジョイは、心に満ちた喜びを体現する踊りです。音階で歌われる曲に合わせ、複雑な足さばきと動作が展開します。バラタナティヤムの典型的なステップが表現された一曲です。
ティラナ|Thillana
バラタナティヤムの公演で通常最後を飾る華やかな作品で、彫刻的な型を意識したポーズや、様々なリズムパターンを足で踏みわけるヌリッタと呼ばれる踊りのひとつです。複雑なステップとスピード感は、伝統的な舞台の最終を飾るにふさわしい演目です。