PROFILE
ヌリッティアンジャリ舞踊団
ヌリッティアンジャリ舞踊団は、南インド・タミルナードゥ州の民俗舞踊パライアッタム(太鼓舞踊)、カラガッタム(壺ダンス)、クンミ、オイラッタムなどを主なるレパートリーとして活動しております。
《ヌリッティア=踊り》と《アンジャリ=祈り》という二語からなる当舞踊団は、日本人とインド人が共に踊ることで、「舞踊には国境も言語の壁もない」というメッセージを発信すべく、多くの舞台でインドの踊りを披露しています。
MEMBER
黒川 妙子(Taeko Kurokawa)
1980年以降、ヴァサンタマラ印度舞踊研究所のシャクティ師、グル・ダクシュナムルティ師、ギャネンドラ・バジパイ師よりバラタナティヤムの指導を受け、舞踊団の一員として日本各地、英国、フランス、オーストラリア、中国、インドなどで公演。2000年、大阪大学で《南インド・タミルナードゥ州・ダリットの太鼓文化「タップ」研究》にて博士号取得。財団法人ユネスコ・アジア文化センターで14年間勤務した後、国際識字文化センターの事務局長として活動。アジア文化交流事業を行うディンディガル・ベル社にて出版・芸能イベント企画などにも携わる。インドをはじめとする民俗舞踊の研究、パライアッタム太鼓舞踊の日本での普及につとめている。
武藤 透子
金融機関勤務の多忙なスケジュールの中、ギャネンドラ・バジパイ氏の下で厳しい訓練を重ねた後、バラタナティヤムへの敬意と熱意を失わず日々練習に取り組む。舞踊団では新たにパライアッタム太鼓舞踊も習得し、技術的なアプローチで新しいアイデアをもたらすことに貢献。マンドリン演奏で培った音楽的センスと抜群のリズム感を舞踊にも活かし、常に完璧さを追求しようとする真摯な姿勢が踊りの中に伺える。(by Vinayak)
窪田 汐里
幼少の頃より踊ることが好きで、クラシックバレエ、モダンダンス、バリ舞踊等に親しむ。またインド文化にも興味を抱き、タミルナードゥ州のシャクティ舞踊団の活動に共感、パライアッタム太鼓舞踊への憧れから、2011年に黒川妙子を通じてヌリティアンジャリ舞踊団に参加した。さらにカフェの運営や料理教室を主宰するなど、ダンスと同様食にも情熱を注ぐ。「ダンスも料理もリズム感が大事!」をモットーに活動中。
森川 邦子
かねてよりタミル文化に熱い関心を寄せていたが、2013年にヌリッティアンジャリ舞踊団に参加。締切り仕事に追われながらも、長年在籍するマレーシア舞踊団ムカールブダヤでの活動やボディコンバットのクラスもこなす。また太極拳、空手、キックボクシングなどの格闘技経験を活かし、太鼓を叩きながらの激しい踊りにも意欲的。「舞踊団との素敵な出逢いに感謝」しながら、持ち前の明るい性格と旺盛なチャレンジ精神で舞踊団に新しい風を吹き込んでいる。
宮田 亜紀
大阪府生まれ。女優として《シネマGOラウンド》の「桶屋」(監督・西山洋市)、「月へ行く」(監督・植岡喜晴)を皮切りに、「ソドムの市」(監督・高橋洋)、「接吻」(監督・万田邦敏)、「先生を流産させる会」(監督・内藤瑛亮)などに出演。インドダンスはバラタナティヤムを堀友紀子氏に習い始めたのを機に、ティルワーティラカリ、2017年秋よりパライアッタムの習得に努め、2021年には山元彩子氏に師事しバラタナティヤムも本格始動するなど、多方面で才能を発揮している。
阿保 和華子
青森県弘前市出身。幼少の頃からマーチングや吹奏楽を経験し、バンド活動なども通じてパーカッションに親しむ。2015年頃からバラタナティヤムを堀友紀子氏に習い始める。2017年にはティルワーティラカリも開始、同年秋のナマステ・インディアでヌリッティアンジャリのパライアッタムの舞台に感動し、ほどなく舞踊団に参加した。「いつか地元でパライを披露したい!」と密かに夢見ている。
戸塚 美帆
インドや中東の音楽に関心があり、2008年に寺原太郎氏のバーンスリ演奏に感銘を受け、北インド古典音楽に触れる。さらに井生明氏主催のイベントを通じて、南インド文化の面白さを知り、これと前後し竹原幸一氏(モールシン奏者)や、久野隆昭氏(ガタム奏者)のワークショップにも参加、三度のインド旅行では南インド古典音楽を堪能した。2015年よりティルワーティラカリに参加、2017年秋から舞踊団に加わりパライアッタムに挑戦している。
鹿島 信治 (準団員)
日本を代表する南インド飯ユニット・マサラワーラーの料理人、ならびに印洋折衷プログレバンド・コンチのシタール奏者として活躍中。ひとたび厨房や舞台に立てばインド人にしか見えないほど体内から溢れ出すインド愛に満ちている男。舞踊団をパライアッタムやベースドラムでサポートするが、ほとんど団員と言えるほどその貢献度は高い。(by Nov)
フレンズ (賛助団員)
アビナヤラボ主宰でクーリヤッタム演者の入野智江ターラさん、同じくアビナヤラボ所属で打楽器奏者の岩田豊美さん、モヒニヤッタム舞踊家の岡埜桂子さん(以上、パライで賛助)。
マレーシア舞踊ムカールブダヤ所属の新井卓治さん(ベースドラム)、馬喰町バンドの遊鼓奏者ハブヒロシさん(パライ)、印洋折衷バンド・コンチのドラマー小林拓馬さん(ベースドラム)。ベースドラムでご協力頂くと共にパライ叩きとしても修練中の階戸達郎さん、同じく大田憲孝さん。
ご自身の諸活動で多忙のなか、少人数の舞踊団の舞台を支えてくださっている、力強く頼もしいメンバーの方々です。
ヌリッティアンジャリ&フレンズ(ナマステ・インディア 2017)
FORMATION
舞踊団設立メンバー
ヌリッティアンジャリ舞踊団は、インド政府より招聘された、南インド古典舞踊バラタナティヤム舞踊家兼講師であるギャネンドラ・バジパイ氏の門下生、並びにバラタナティヤム愛好者により、2009年5月に結成されました。設立メンバーは黒川妙子、サンディア、武藤透子、鈴木朝子の4名ですが、その後もメンバーの更新を経て、現在に至ります。
ヌリッティアンジャリ舞踊団設立メンバー
サンディア (設立名誉団員)
ナタラージャ舞踊学校創立者で優秀な指導者ヴィドゥシ・シーマ・バグワット氏の下、カラクシェトラ流バラタナティヤムの訓練を積み、デビュー舞台のアランゲトラムでは、芸術を愛する大勢の観客を魅了した。その後バンガロール大学で舞踊学の修士号を取得。来日時はタンジャヴール流のギャネンドラ・バジパイ氏の指導を受け更に技術を磨き、国内の様々な舞台に出演。さらに舞踊団設立メンバーとして豊富な経験とアイデアを投入し、パフォーマンス向上に貢献した。現在はインド在住。
鈴木 朝子 (設立名誉団員)
スポーツ愛好一家に生まれる。優れた身体能力を駆使し習得困難なバラタナティヤムのニュアンスを巧みにとらえる。ボランティアの仕事で訪印した際に同国とその文化のとりこに。2007年ギャネンドラ・バジパイ氏の門下生となり訓練を受けつつ、東京近郊で開催される様々な舞台にも出演するようになる。バラタナティヤムに熱心に取り組む踊り手として、舞踊団設立から主力メンバーとして活躍した。
平本 千夜子 (名誉団員)
2009年10月、タミル・フォークダンスのワークショップに参加し、シスター・チャンドラとシャクティ舞踊団の活動に感銘を受ける。これを機に、翌年よりヌリッティアンジャリ舞踊団に参加。舞台ではクンミおよびパライアッタムを踊る。また北インド古典舞踊カタック(ラクナウ派)の踊り手としても、中島さち氏・森脇和代氏の指導を受けながら活動している。本サイトに数々の写真を提供している。